急ぎに見えるというだけで、得しないほうを選んでしまう
急ぎの用事はきれいに片づいたのに、ずっとやりたかったことは今日も手つかずで残る。緊急性が作業の選び方をどう動かすかを調べた実験と、リストが選択の材料として何を目立たせているかについて。
今日に集中するという設計の背景にある研究と考えを書いています。
急ぎの用事はきれいに片づいたのに、ずっとやりたかったことは今日も手つかずで残る。緊急性が作業の選び方をどう動かすかを調べた実験と、リストが選択の材料として何を目立たせているかについて。
「今週中にやる」と自分で決めても、週の後半になって慌てる。次はもっと早めにと決め直しても、また同じことになる。締切をどこに置くかだけを変えて結果を比べた実験と、一日という区切りが自分では動かせないことについて。
今日もいくつか片づけたはずなのに、リストは次の日も同じ長さでやってくる。進捗の確認を促すと目標の達成が押し上げられるというメタ分析と、溜まっていくリストではその確認ができない理由について。
複数のタスクを並行して進めているとき、脳がしているのは一つずつの切り替えです。切り替えには目に見えないコストがあり、タスクが複雑・不慣れなほど大きくなるという研究について。
通知や声かけで作業を中断されるたびに、時間を失っている気がします。実験室での中断研究が示したのは、作業の完了時間や質はほとんど落ちないという意外な結果でした。では何が失われているのか。
難しいタスクが1つもないのに、リストが長いだけで見た瞬間に疲れる。頭の中に同時に置いておける項目の数には、もともと小さな上限があるという研究について。
たくさん片づけた日なのに「今日はいまいちだった」と感じたり、大変だった日を後から「悪くなかった」と思い出したりする。一日をどう記憶するかを決めているのは、費やした時間の総量ではなく、際立った瞬間とその終わり方だったという研究について。
やると決めたことが実行されないまま一日が終わる。意志の量の問題として語られがちですが、実行率を左右していたのは「いつ・どこで・何をするか」を先に決めてあるかどうかでした。「今日やる」が実は具体的でない理由について。
手帳の最初の2週間だけが埋まって、あとが空白になる。意志の問題として語られがちですが、人の時間見積もりが構造的に楽観的であることを示した研究があります。自分で出した「最悪の場合」より現実が遅かった、という話。
計画を立て直しても、また先延ばす。意志や段取りの問題として語られがちですが、先延ばしを「嫌な気分を避けるための行動」として説明する研究があります。自分を責めるほど悪化するのはなぜか。
たくさん動いた日ほど、なぜか「進んでいない」と感じることがあります。知識労働者を対象にした日誌研究から見えてきた、一日の手応えを決めているものについて。
布団に入ってから、消せなかったタスクを思い出して眠れなくなる。やり残しが週末の睡眠まで届くことを示した研究と、頭を静めるのに「終わらせること」は要らなかったという研究について。
積み残したタスクが画面に残り続けると、今日のタスクに向かうはずの注意がそこへ流れ続けます。注意残余の研究と、そこから何が言えて何が言えないのかについて。